弊社農地にて、屋外作業用モビリティの試験走行を実施しました。(株式会社エムスクエア・ラボ/スズキ株式会社 共同開発)

こんにちは!Agrinosの中野です。
先日、株式会社エムスクエア・ラボよりEモビリティ開発チームの皆さまをお招きし、静岡県川根本町の弊社農地にて、共同で屋外作業用モビリティの試験走行を行いました。 

■屋外作業用モビリティ『MOBILE MOVER』について

株式会社エムスクエア・ラボとスズキ株式会社により共同開発された、農作業をサポートする農業用ロボットです。
スズキの「電動車いす」の動力部分を活用して作られており、部品を付け替えることで農業用具・収穫物の運搬、薬剤散布、除草等の農作業に応用可能。
高齢化に伴い農業の担い手が急激に減少する地域課題に取り組むために開発されたモビリティで す。

■試験走行について

農地と聞いて、皆さまはどのような様子をイメージされますか?
おそらく、平らで綺麗な土地を思い浮かべる方が多いのではないかと考えます。
実際には、日本の地形が影響し、起伏の激しい中山間地域にある農地が多く、広大で平坦な土地は少ないのが現状です。
特に果樹類は傾斜地で育てられていることが多いです。
弊社の農地も例に洩れず、「傾斜・起伏の激しい土地」に該当します。

今回の試験走行では、
・激しい傾斜や起伏の中で走行できるか
・どんな農作業に活用できそうか
というところを、実際に走らせながらチェックしていきました。


実際に使用される現場に近しい土地で試験を行うことで、
より活用的な商品の開発・研究に繋がります。
目の前でロボットが走り回る様子は、とても新鮮でした。
個人的には幼い頃に遊んだラジコンを思い出し、まさか農業に使えるなんて!と、最新の技術に驚きつつ、未来の農業の形を想像し、とてもワクワクした気持ちになりました。

■試験結果と今後について

現在のロボットは大きな石や段差が障害物となり、使用範囲が限られてしまうという課題が見つかりました。

また、今回、実際に動き回るロボットを目にしながら苗木1本1本の周囲に肥料を散布できるロボットがあったら良いなと、ふと感じました。
私たちはいつも、約20kgの重さの肥料袋を背中に背負い、傾斜・起伏のある農地で肥料散布の作業をしています。
若者でも辛く感じる作業ですので、ご高齢の生産者はなおのことだと思います。
今後研究開発が重ねられ、様々な現場の課題を解決する機械が生み出されることを期待します。

この試験への協力背景として、農業用ロボットの開発が弊社の目標としている、「日本の農業事業者、生産者を増やす」ことに繋がる取り組みであることが挙げられます。


「この機械を使ってみたい!」「こんなに便利な機械があるなら、農業をやってみたい!」といったきっかけからも、農業従事者を増やしていくことができると思っています。
農業用ロボットの普及は確実に農業界に改革をもたらせるはずです。
弊社の農地から農業改革を起こす日を夢見て、今後も協力体制をとっていく予定です。 

■本件に関するお問い合わせ先
企業名 :株式会社Agrinos
担当者名 :中野 菜穂

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